お知らせ

過去の家族会

これまでの東京家族会例会の記録です。

2015年

4月13日 

5月11日 茨城ダルク代表 岩井喜代仁氏

ピアーカウンセラー養成講座 -家族ための家族によるサポート

6月8日 ハワイ大学マノア校社会学部 北茉莉氏

罪を犯した人の家族の現状を変えていくための研究、アメリカと日本の犯罪・司法システムの比較

7月13日 DAPA代表 ゴエモンさん

体験談・DAPA(Drug Abuse Prevention Association)の活動や運営上の苦労話・病院との連携

8月10日 渋谷ダルク やすさん、だいすけさん

体験談・intervention(介入)の内容・依存症には遺伝的要因と社会的要因があるとの説明

9月14日 群馬ダルク 平山昌一氏・福島ショーン氏

依存症者のために家族ができること・家族が自分自身のためにできること

群馬ダルク公式サイト

11月9日 RDPスタッフ 今井勇介氏

RDP[Recovery Dynamics Project]の紹介 RDPは横浜市より指定を受けた障害福祉サービス自立訓練(生活訓練)の事業者で、依存症回復のためのデイケアサービスを提供している。

12月14日 横浜マックデイケアセンター 藤原京子氏

体験談・依存症から回復する厳しさや家族の有り様

2016年

2月8日 相模原ダルク代表 田中秀泰氏、ショージさん、コウジさん

野球選手 清原氏の覚せい剤事件のマスメディアの扱い、依存症がまだ病気として認知されていない日本の現状について。ショージさん、コージさんの体験談・田中さんから「底つき」ではなく「早期発見早期治療」の話。

相模原ダルク公式サイト

3月14日 川崎ダルク代表 岡崎重人氏、キヨシさん

体験談 川崎ダルク公式サイト

4月11日 日本ダルク 近藤恒夫氏、田代まさし氏

東京家族会1周年バースディ

近藤氏は、ダルク設立30年の歴史、「家族は重たい」、「行政が助けてくれなかったからダルクは歩き続けてこられた」と語り、マーシーさんは、「薬物依存は病気、更生ではなく治療」と取材を受ける度に言い続けているのに、メディアはそこだけカットしてしまうと嘆いていました。

日本ダルク公式サイト

5月9日 茨城ダルク家族会 藤田氏

体験談、ビギナーさん体験談、依存症者とどう向き合うか意見交換。

6月13日 摂食障害自助グループ きょうこさん

摂食障害の体験談。摂食障害を持つ人達のためのグループOE(over eater)がある。

7月11日 千葉ダルクスタッフ トシさん、りゅうきさん、CHOPさん

それぞれの体験と、また、家族がどう関わっていたか、その関わりに対してどのように抵抗したか、クリーンな今、就労プログラムに入り希望を持ちつつ不安があり、依存症としっかり向き合って進んでいくとのお話。

8月8日 高橋洋平弁護士

これまで研修してきたハワイ、アメリカ、オーストラリアの薬物問題の取り組みについて。これらの国々では、薬物問題を人権問題として捉え、犯罪として扱わない。処罰には意味がないので国の予算でリハビリ施設を運営し依存症の幅広い治療の研究が成されているとのこと。

9月12日 ダルク女性ハウス代表 上岡陽江氏

当事者研究のお話-これまでは、依存症者の病名や症状は医者の判断で決められてきたが、今後は依存症者自らが自分達の病名や症状を判断できるよう研究して行こうとの考え方。それでは、家族にも家族による当事者研究があっても良いのではないか。そして、依存症者の回復のために親ができることは伴走者になること、イコール、依存症や依存症者について勉強し続けること。

ダルク女性ハウス公式サイト

11月14 ハルミさん(処方薬&アルコール依存症者)

体験談

12月12日 埼玉ダルク代表 辻本俊之氏、シンさん

体験談、「生きていれば何とかなる。」、「20年以上前と比べたら、今の社会は病院をはじめ診てくれたり相談にのってくれる機関が増えて薬物依存症者に優しくなった。」、「家族にとって一番大事なことは家族が元気になること、家族が元気になれば依存症者は回復を考えるようになる。」という言葉は説得力があった。また、「ダルクは中間施設だから長く留まる所ではない。」、「何回も刑務所を出たり入ったりしても依存症は治らない。」の言葉にも納得できた。

埼玉ダルク公式サイト

2017年

2月13日 RDトレーニングセンターセレ二ティーハウス(女性依存症者施設)代表 城間順子氏

体験談、RDセレニティーハウスでの活動について

3月13日 武蔵野ダルク 責任者 渡辺智子氏

死に直面したことを契機にダルクでプログラムを学び生き方を変えることができた体験談、家族が元気に明るく生きていることが、依存症者に回復を考えさせることになるとの言葉に納得させられた。

4月10日 ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子氏

東京家族会2周年バースディ

現在の田中さんからは想像できない壮絶なギャンブル・買い物依存症の体験。現在は依存症問題にパワフルに立ち向かい、「波や風を感じたらそれはチャンス」「チャンスは逃してはダメ」、「チャンスを掴むためには土壌を作っておかなければ」、「荷が重いものを引き受けたから成長できた」、「家族は自分たちで人材を育成せねば」等、心揺さぶられるメッセージがいくつもあった。

ギャンブル依存症問題を考える会公式サイト

5月8.渋谷ダルクマハロハウス代表者 小宮勉氏

体験談。現在は、数か所のダルク立ち上げや、それらの運営に関わり、また、医療機関等へのアドヴァイス等、小宮さんの多岐に亘る活動をご紹介いただいた。さらに、ダルクからドロップアウトした人達が居住するドヤ街にも足を運び支援の手を差し伸べている。 渋谷ダルク公式サイト

6月12日 東京家族会 黒川奈菜子、松井由美

オーストラリアにおける薬物問題取り組み視察報告。インジェクションセンターの設立に至るプロセスを映像を見ながら解説、この施設では清潔な針や酒精綿などを提供され、薬物使用者はそれを使って医療者の見守りを受けながら安全に違法薬物を使用できる。個人が健康被害や危険をもたらす行動習慣をただちにやめることができないとき、その行動にともなう害や危険をできるかぎり少なくすることを目的として取られる公衆衛生上の政策が功を奏している。その他、24時間体制の電話相談や依存症者受け入れ施設、あるいは依存症者とその家族の回復施設等を行政、センターのスタッフ、そして家族が運営しているとの説明。

7月10日 社会保険福祉士、精神保健福祉士、保護司、更生保護施設 静修会 施設長 福田順子氏

更生保護施設は法務省の管轄下にあり、女子刑務所や女子少年院の出所者を受け入れているが、103ある施設中、女子の施設は7ヶ所しかないとのこと。家族が身元を引き受けないのは、共依存の故だが、本人達は見捨てられたと感じているとのこと。しかし、福田さんは家族の対応が、その後の本人たちの生活に大きく関わるので身元を引き受けることを良しとお考えではないことが分かりホットした。何はともあれ、出所後の本人達にとってはHousing firstなので、住居が保証され、プログラムが充実しピアサポーターが増えれば、更生保護施設が回復の場になると感じた。

8月14日 川崎マックスタッフ 青木氏

体験談。回復のプロセスの中で青木さんを助けていたのは人との出会いであったというのは人間関係の不思議さなのだと知った。また依存症は、生き方の病なのだと再確認した。青木さんからのアドヴァイスとして「家族会は泣き言や愚痴をこぼす場であってはならない」が心に残った。 川崎マック公式サイト

9月11日 やっかれん理事 池田時造氏

薬物依存症者家族の体験談。家族に起きた薬物問題で苦労した結果、あちこちに足を運び勉強、そこで出会った人々とのご縁がすべて自分の人生に役立っていることへの気づき、『ある日突然悪いことが起きるけれど、ある日突然良いこともおきる』、『失ったものはあったけれど得たものもあった』、『努力したことはいつか報われる』、『息子も自分も生きていること、そのことだけで感謝』、『70歳にして人生を分かった』などの言葉には心を動かされた。

11月13日 川崎ダルク 岡崎重人氏、細川氏

警視庁組織犯罪対策第五課から管理官と銃器薬物係(計4名 )、また東京保護観察所の保護観察官(2名)が参加して下さいました。警視庁と保護観察所の皆さんは、「家族会や薬家連の活動を知ることは薬物問題解決に繋がると感じているので東京家族会に参加した」、あるいは「家族が救われる道しるべを示すことが我々のできることだ」とお話しくださいました。保護観察官も警察の方々も「依存症は病気」とはっきり認識して下さっていることを心強く感じました。川崎ダルクの代表と同行の依存症回復を目指しているダルクメンバーの体験談やダルクの実態、刑の一部執行猶予制度導入の現状等についてのお話は興味深く、また今後の参考になるものでした。

12月11日 ココさん(買い物依存症当事者)

体験談

2018年

3月12日 湘南ダルク・横浜ダルク スタッフ 栗栖氏

体験談。心に残った栗栖さんの言葉:「怒りのパワーでエネルギーを湧きあがらせた」 ・「人に好きになってもらいたくて金や物を渡した」・「幼い時に幼いことができなかった」・「なぜ依存症になったか?それは、依存症になるように生まれついたから」 横浜ダルク公式サイト

4月9日 K-GAP(川崎ギャンブラーズアディクションポート)スッタフ、渋谷ダルクスタッフ兼任  ジェロニモさん

東京家族会3周年バースディ

体験談。 K-GAP公式サイト

5月14日 心理カウンセラー 新藤説子氏

薬物やアルコール等の依存症者との出会いや別れ(死)、あるいはそうした人々を援助する人々との経験を通して、なぜ新藤さんが依存症に係るようになったかをお話し下さった。それは、新藤さんの育った環境、時代背景、そして新藤さんの気質が大きな影響を及ぼしたとのこと。特に気質についての説明は我々家族にも強く当てはまると感じた。

6月11日 映画監督、俳優 内谷正文氏

依存症の弟さんとの関わりを通して、内谷さんは新しい生き方を模索し、回復に光が見える一人芝居を編み出した。さらに、依存症者達が薬を止めているのに社会で生きられない日本の現実を変えて行きたいとの意気込みで映画製作にも果敢に挑戦。 内谷正文氏公式サイト

7月9日 SEX依存症カウンセラー、薬物の当事者 J.Tさん

体験談。

8月13日 ギャンブル依存症問題を考える会 田所氏

体験談。

9月10日 危険ドラッグ使用回復当事者 塚本堅一氏

元NHKのリポーターでありアナウンサーとしても活躍していた塚本さんは、危険ドラッグの所持と精製で逮捕されマスメディアから強いバッシングを受けたため職を失い、うつ病も発症するなど人生の辛酸を味わい生きる力を見失いかけて時、繋がった回復施設で「回復は一人ではできない」と感じ、やがて自分にもできる何かがあると思えるようになったとのこと。そして、「ダメ、絶対」等のキャッチフレーズは誰に向かっての予防教育なのだろうと感じるようになったとのことだった。

11月12日 薬物依存症者家族 Yさん

薬物依存症者パートナーの体験談

12月10日 オンブレジャパン代表理事、季刊Be!編集者 近藤京子氏

「CRAFTにみる家族の対応」と題した家族のワークを行った。『状況を整理する』と『イネイブリングやめる』ことができ『自分の生活を豊かにする』ようになり、依存症者の状態を観察しながら『治療を勧める』ことでステップアップできるようになる。しかし、その過程で大事なのは『安全第一』そして『相手の望ましい行動を増やす』ようになると『コミュニケーションを変える』ことができるというプロセスを勉強した。 オンブレジャパン公式サイト

2019年

3月11日 板橋ダルク スタッフ 3人  

体験談

No Drug 警視庁 蜂谷氏

依存症者とその家族に警察がどのように関わることが依存症者を回復に向かわせるのか、試行錯誤の結果、No Drug を立ち上げた。また、依存症は親の責任ではないとのお話にはホッとした。また、正解のないのが依存症だとのお話に共感できた。

4月8日 潮騒ジョブトレーニングセンター理事長 栗原豊氏・奥様

東京家族会の総会と4周年のバースディ

体験談。現在は、潮騒ジョブトレーニングセンターを開設し、誰でも引き受ける施設として現在230人の入寮者を抱えている。今、感じていることはアルコール、薬物、ギャンブルを止められたことより新しい生き方を見つけたことが一番嬉しいと、語って下さった。 潮騒ジョブトレーニングセンター公式サイト

5月13日 前多摩総合精神保健福祉センター精神科専門医、アパリクリニック理事長 梅野充氏

依存症の再発予防と「回復」

アパリクリニック公式サイト

7月8日 栃木ダルクアウトリーチ 1ststage center 施設長 栃原晋太郎氏

体験談   栃木ダルク公式サイト

9月9日 群馬ダルク施設長 平山昌一氏、福島ショーン氏

「共依存のサインと症状」について。20項目のサインや症状が、ショーンさんから提示され、1項目ずつ参加者の感じたことや経験を語り合った。20項目の内何項目が自分に当てはまるかが重要なのではなく、それらへの反応が以前と現在でどのように変化しているかが、家族の回復の指標になるのだと理解できた。因みに共依存が強くなりがちな職業は警察関係者、看護師(介護士)、教員とのこと。今回もお二人の軽妙なやり取りの中で、楽しく勉強できた。

群馬ダルク公式サイト

11月11日 新潟ダルク施設長 田中五八生氏

テレビ朝日 東京サイト『家族同士の支えあい』取材(2019年12月20日放映)

テレビ朝日 東京サイト『薬物乱用の防止』(2020年11月13日放映)

田中氏体験談、ミーティングの後、家族の体験と家族会での回復について取材を受けた。 新潟ダルク公式サイト

12月9日 NADAジャパン代表 上原千奈都氏、鍼灸師 進藤仁士氏

厚労省依存症の理解を深めるイベントのための博報堂取材

NADA JAPAN立ち上げの経緯、薬物依存症治療と耳鍼治療の関係ついて。薬物によって引き起こされた中毒や離脱症状を、薬物を用いない治療法で緩和する。将来この耳鍼治療を日本の刑務所で実施したいとのこと。その後、進藤氏の耳鍼治療を受けた。

2020年

2月10日 茨城依存症回復支援協会(IARSA)統括施設長 石橋康氏&スタッフ2名

「愛あるさ」は薬物依存症と他の障害を持っている重複障害者の施設で福祉サービスを受けている。それ故にダルクのように出たり入ったりができない。また、薬物問題と絡んでいることが解ると障害年金を受給することができなくなる。やっかれんとしても、この状況を改善すべく活動してほしいと、石橋氏から切実な訴えがありました。さらに、施設運営の人材として必要なサービス管理責任者の資格を取れにくくなっていたり、ダルクや依存症の理解が深まってきた一方で、「愛あるさ」の入居者や施設「愛あるさ」への偏見が強まっている現状にも目を向けてほしいとの話がありました。

11月9日 茨城ダルク代表 岩井喜代仁氏

家族プログラム、ビギナーさんの対応について

12月14日 『アノニマスピープル』上映

コロナ禍のため時間短縮し、19時30分までとしました。

2021年

2月8日 仲間の分かち合い

コロナ下緊急事態宣言のため、講師はお招きせず仲間の分かち合い

3月8日 インテグレーションセンター上野(Kahana) 高橋仁氏

緊急事態宣言下開催した家族会にはレギュラーメンバー5人、ビギナー7人(初回5人、2回目2人)が集い、こんな時だからこそ家族会が必要とされていると痛感しました。「薬物を使用する以前、幼少期から性格上の問題があった」「今、生き方を変えている回復途上」と赤裸々に冷静に自分の人生を振り返る回復途上の本人が語る姿に、ビギナーの方たちは驚くと同時に希望を見たのではないでしょうか。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

4月12日 薬物依存回復当事者 Kさん   (Kahana) 高橋仁氏

あらゆる薬物を使用して繰り返される問題に家族も翻弄される様子がリアルに語られ、そこから自分を見つめ、さらに周りの人を思い、焦らず俯瞰する生き方は、聞く人それぞれの人生をも照らしてくれるようでした。仲間なんて言葉は好きじゃなかったけれど、色々な場で、本当に心からありがとうって思えることに気づかせてくれた仲間に感謝しているという言葉に、本人も家族も同じ、回復には仲間が必要と心が温かくなりました。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

5月10日 オンブレジャパン 石川晶啓氏  雷門メンタルクリニック 伊波響生氏

親交の深いゴエモンさんとヒビキさん。家庭崩壊して愛情も居場所もない経験からの回復と、医者の息子としての劣等感を常に抱えつつも薬物や彫師の経歴を経て家族の愛情を感じながらの回復と、参加家族はそれぞれのストーリーに自分の経験を重ね、感動を共有しました。

 オンブレジャパン公式サイト  雷門メンタルクリニック公式サイト

6月14日 薬物依存回復当事者 タツさん   (Kahana) 高橋仁氏

崩壊した家庭から逃げるように薬物を使い、薬物依存からの回復過程ではあちこちのダルクにつながりながらも何度も何度もやり直し繰り返し、何人ものダルクキイパーソンとの出会いがある中で気づきがあり、少しづつ回復していく。回復は一直線ではない、あきらめず受け入れていくダルクの懐の深さの中で人は人として扱われ回復していく。「お母さん、本人は家に入れない関わらない方がいいですよ」の言葉は重く温かく、「回復した後の就労は任せてください」との言葉はとても頼もしく輝いていました。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

7月12日 千葉ダルクスタッフ 石毛氏

大切にしたいはずの家族を巻き込み傷つける依存症、回復の道は本人も家族もそれぞれ長い道のりです。家族との関係も焦らず受け入れ謙虚に歩むストーリーが印象的でした。

9月13日 オンブレジャパン 近藤京子氏

「人」に焦点を当てた回復支援を提案するオンブレジャパン近藤京子さんののプログラム、今回は悩めるビギナーさんに焦点を当てたプログラムになりました。テーマは「イネイブリング」。良かれと思って家族がやることは裏目に出てしまう。先ゆく仲間それぞれのイネイブリングあるあるも分かち合われて、経験と希望のあふれる会になりました。

オンブレジャパン

10月11日 千葉ダルク コウイチさん

ダルクにつながっても処方薬の完全断薬は難しいといわれるなか、処方薬依存から完全断薬している数少ない回復者のコウイチさん、妄想、幻聴、歩行困難等からの回復のストーリーは、依存対象が違っても起きる問題は同じ、違法でないからこその回復の難しさを教えてくれました。家族からの次々の質問にも実直に丁寧に答えてくれて、回復の希望を共有しました。

千葉ダルク公式サイト

11月8日 薬物依存回復当事者 かいさん   (Kahana) 高橋仁氏

常にいい子を演じ、ゲートウエイドラッグの大麻から知らずにのめりこんだ覚せい剤、陰性感情を抱え続けていた自分には必然で、まったくやめる気もなかったというかいさん。そんな彼のターニングポイントはやはり人との出会い。クリーン21年、奇跡的にヒトシさんと同じ回復の道を歩んでいたという。

リアルで正直なストーリーに揺り動かされ、その後のミーティングでは『生きづらさ(陰性感情)』をテーマに分かち合いました。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

12月13日   杉田あきひろ氏

歌手、ASK認定依存症予防教育アドバイザー、介護士、NHK・Eテレ『おかあさんといっしょ』第9代歌のお兄さんの杉田さん、クスリが何よりも一番になってしまう強力な依存という病気、家族が縁を切ってくれたおかげで今クリーンでいられると振り返り、ビギナー家族の質問にも丁寧に力強く答えてくれました。

杉田あきひろさんはTwitterを使っています 「薬物依存症を考える家族の会【東京家族会】さんにお招きいただいて、お話をさせていただきました。 依存症は家族を巻き込む病気です。ご家族の方々の苦しみは計り知れない。僕の体験談で、何か少しでも光が見えたら幸いです。 写真は東京家族会副代表の黒川奈菜子さんと。おせわになりました💕 https://t.co/DPhrcJCVpI」 / Twitter

2022年

2月14日   千葉ダルクスタッフ ジョー氏

薬を使わないと動けない、景色も白黒の世界で何の感情もなくなり、大好きな母親にもひどいことをしてしまったと思いながらもやめられなかった、家族のかかわりの話には、愛情は依存症の栄養になってしまう怖さを再認識しました。穏やかな見た目からは想像もできない経験を語るジョーさんの姿は輝いていました。

千葉ダルク公式サイト

3月14日   川崎ダルク施設長 岡崎重人氏

コロナ禍の中、急なキャンセルのための直前のお願いにも関わらず快く駆けつけてくれたもんきちさん、本当にダルクの仲間たちは心強い。東京家族会には3度目の参加でしたが、最近パパになった新たな心境での振り返りは頼もしさも加わってました。一番ひどかったころのことを話しますと言って語ってくれたこともなぜか笑い話になってしまう。そうなるまでには長い道のりだったでしょうが、その穏やかな笑顔がその場にいる人の心を温かくしてくれます。

川崎ダルク公式サイト

4月11日   川崎ダルクコージープレイス施設長 山田浄生氏

二十歳になったら死ぬつもりだったと10代のころから問題行動を繰り返すちょふさんの体験は壮絶。そのちょふさんへのお父さんからの二十歳の誕生プレゼントは何もしないこと。これからは全て自分で責任を取ってくださいという言葉に呆然・怒りを抱いたが、何もしないでくれたから今の私がいるという言葉が、私たち家族への希望のギフトとなりました。「使っている仲間も使っていない仲間も好き」と楽しそうに語り、仲間に寄り添い続ける姿にパワーをもらいました。

コージープレイス公式サイト

5月9日   一般社団法人コア アライブデイケアセンター 秀吉さん

崩壊した家庭、大人を信じられなかった子どもが生き抜く唯一の道が、非行やくざ…その道さえも薬物は断ち切る。薬物をやめられるともやめようとも思っていなかった彼を回復の道に進めたのは、一足先にダルクで回復の道を歩み始めていた元組長の「俺の回復の邪魔だから縁を切る」と、娘さんの「出所祝いはいつでもできるからお父さんはダルクに行って」の背中を押す一言。人は変われるを体現し、バリバリのやくざから、今は薬物以外の犯罪者の方もケアする生活支援員をされていて、穏やかな口調と表情から語られる話とのギャップにただただ唖然、奇跡は起こるんですね。

一般社団法人コア アライブデイケアセンター

6月13日   群馬ダルク 平山昌一氏・福島ショーン氏

日工組助成講師派遣事業で群馬ダルクのぷーさん、ショーンさんが来てくれました。今回のプログラムは、突き放しではない【手放す10の方法】 「僕らはこうなんですよ」「僕らをほっておいてくれた方が自分で責任をとれるようになるんです」実体験として語られると腑に落ちる、これまで自分たちのしてきた癖に気づかされます。共依存はコントロールの病、そのコントロールの部分を手放すというプログラムでした。

群馬ダルク

7月11日   インテグレーションセンター上野 ヒトシさんとキエさん

数少ない女性の回復者の話を聞くことができました。自らを重症の依存症者というキエさん、あらゆる薬物を使い壊れる自分を消したいと病院の3階から飛び降りても死ねない、そこから、持ち前の男前な前向きさで回復プログラムに取り組み、現在は経営者として家業を継ぐキエさんの回復のストーリーは、回復のかたちは一様ではないという希望と勇気を感じさせてくれました。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

8月8日   茨城ダルク施設長 渡慶次稔氏

暴力や薬とは無縁のような穏やかな語り口の同志さん、子供の頃非行のきっかけとなった出来事を語る体験談を聞いた母親から、事実は違うと35年ぶりに真実を聞かされ、重荷を下ろせたと語る顔は晴れやかでした。コロナ禍の中、出たり入ったりする仲間を受け入れていく苦労は並大抵ではない、ああ、こういう人たちのおかげで生き延びられる人も多いのだと、人に寄り添う姿に改めて日本にダルクがあってよかったと思いました。近々、山口ダルク開設のために移動される同志さん、山口でもきっと心強い伴走者になってくれると思います。

9月12日   藤岡ダルクスタッフ3名

40名の仲間がいる藤岡ダルク。薬物を止めてよりよく生きていきたいという思いは同じ。ジェンダーレスLGBTQの仲間が多く、今回はsexual minorityの3人がゲスト。「カミングアウトするよ、いい?」のやり取りだけでも、私たちの知らないマイノリティの生きづらさを生き延びてきたんだと改めて感じつつ、明るく語ってくれた彼らに感謝です。

藤岡ダルク公式サイト

11月14日   インテグレーションセンター上野 ヒトシさんとヒデオさん

家族にも自分にも正直になれず何度も再使用して、家族にも仲間にも見え見えのウソをつき、必死で生きづらさをサバイバルしてきたとわかる、正直な語りを聴くことができました。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

12月12日   フリッカビーウーマン(ダルク女性ハウス)より女性回復者3名

幼少期よりの虐待などがある方もいてその生きづらさは計り知れません。現在フリッカを経て、プログラムと仲間の中で薬物依存症から回復途上。そのような経験を経てひどい親を許し受け入れている姿には驚きと清々しい美しさ強さを感じました。12ステッププログラムを真摯に歩み仲間と共にあると未来は開いていくという希望を感じさせ、その後のミーティングも親子関係をテーマに分かち合うことができました。

フリッカビーウーマン(ダルク女性ハウス)

2023年

2月13日   川崎マックスタッフ

崩壊した家庭の中で愛情も居場所もなく当然のように酒へと向かった人生と、会社員の親のもと普通に?暮らしていながら吐血入退院を繰り返しながらも酒が止められなくなった人生と、お二人の話に共通するのは、たどり着いた回復施設で、自分が何でそうなっているのか分からないというところから回復が始まったことです。そして正直に話すことから自分にフォーカスを当て、子供の頃のトラウマに気づき、自分の問題と認め変わっていく過程は同じ道のりのようでした。家族はよくどうしてそうなってしまったか原因探しをしますが、本人の回復は本人の問題、家族に出来る事はないと改めて気付かされるお話でした。

川崎マック公式サイト

3月13日   茨城ダルク リバーさん

厳しく優しい両親のもと、家出、窃盗、シンナー、暴走族、覚せい剤、少年院、やくざと、家族を巻き込み荒れる生活を送る中で出会った茨城ダルク代表岩井さんは自分を悔しがらせる闘争心を起こさせる存在だったそうです。初めて留置所で泣きほっとした瞬間から自分の情けなさに気づいて、こんなことになったのは誰のせい?プログラムに出会ってからは全ては自分の問題と認めて、今まで嫌がらせと思っていたことに感謝しもっとやりたいと変わっていく姿を切々と語ってくれました。遠く離れた地で家族会に通う母親は「あなたはそっちの家族と仲良くしなさい、私はこっちでこっちの家族と仲良くしてるから」と心強い仲間です。

4月10日   茨城ダルク代表 岩井喜代仁氏

デーマは「回復という学びの場 家族会」~仲間との分かち合いの中にこそ経験に基づいた気づき、学びがある。全員が教師でもあり生徒、学ぶことで家族は難局への対処する力を得る。苦境に出会う中での回復のチャンス、きっと希望はある!そのためには通い続ける事が大事。ビギナーの仲間にも切々と厳しい事実を突きつける岩井節、何千人の依存症者そして家族に救いの場所とプログラムを与えてくれた彼の深い愛情を感じました。

5月8日   インテグレーションセンター上野(Kahana) Aさん

高卒就職以来ずっとパチンコ・スロットにはまり、何度転職しても給料をもらうとソワソワとパチンコスイッチが入り、クビになると犯罪を犯し、4度の逮捕・刑務所を経て、その都度助けてくれた周りの人たちも裏切り続けそれでもギャンブルが止まらない。自分がギャンブル依存だとずっと自覚していたが、どうせ自分なんかと諦めていたというAさん。相談に行った役所からKahanaを紹介され、以来3年間ギャンブルが止まっている。自分では変わったという自覚はないという彼の地道な一歩一歩を応援したい。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

6月12日   横浜ダルクスタッフ

安く手に入った脱法ドラッグがどんどん危険なものに変わっていき、脳も精神状態も壊れていく自分を自覚しながらも止められず、ひどい妄想の中の病院の息が詰まるような保護室の様子を語ってくれました。再使用しての刑務所を繰り返す中、ダルクにつながっても偽りのクリーンの中で妄想、そして入院する中で初めてダルクとは何かを考えた。「薬物は苦しい時の息継ぎ、現実逃避の道具」「一歩踏み間違えたら絶望、今も不安の中にいる」「それでも仲間の中にいて回復がある、自分には何もないけれど経験だけはある。仲間をその目で見られる」と語る彼はスタッフとして仲間と回復の道を歩んでいます。

横浜ダルク

7月10日   寿アルクスタッフ

家族会で話すのは初めてと言いながら、大好きだった酒乱の父とそれをののしる潔癖症の母と子供の頃の家族のことを話し始めました。反発するように家を出て、就職し家庭も持つが仕事の疲れをアルコールで紛らわすうちに、見栄とプライドから金銭感覚がなくなり転職を繰り返した挙句路上生活、行政に助けを求め一時宿泊所に入っても金さえあればどうにかなると思っていた40代。12回も宿泊所生活を繰り返し中間施設につながる。それまで入院や治療の道を全く知らなかった。あの頃、父母が俺の酒の問題を誰かと相談できていれば、こういう家族のネットワークがあればと、今になれば父母の愛に気づき、普通に笑える幸せを感じていると穏やかに語ってくれました。

寿アルク

9月11日   マルク厚木代表 泉谷氏

遊びの延長にあったシンナー、マリファナ、眠剤。コミュニケーションツールとしてのクスリ、「クスリを使えば逃げられる」ことを学んだ。大変な時、ここぞという時、入試、就職、結婚、常に使い続け、大麻中心の生活は生きるために必要だったが、結果もっと生きづらくなった。リハビリ施設で回復後DARC施設長を経て、今は大麻専門のMARCを立ち上げている。たまたま大麻問題で悩んでいる3名のビギナーからは、差し迫った悩みが語られ、同じ経験をしてきた仲間との分かち合いに希望を見出した会となりました。

マルク厚木

11月13日   インテグレーションセンター上野(Kahana) カナさん

幼少期に物忘れがひどく常にぼーっと過ごしていた自分のことを今で言う発達障害かもと鋭く見つめ、いじめなどの生きづらさから逃れるためのクスリの使い過ぎにより何度も精神科の入退院を繰り返してもクスリを止める選択肢はなかったと語りつつ、巻き込んでしまった家族への思いも正直に話してくれました。母親の「あなたが怖かった」「家族のことだから家族で解決する」という言葉も家族には痛いほどわかる言葉です。前は家族が嫌だったけれど、今はイラっとすることもあるけれどそう悪くないと話すカナさんを参加家族はいとおしそうに見つめていました。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

12月11日   茨城ダルクスタッフ3名

クリーンも5年、半年、12年?と回復の道も違う当事者の話でした。親から手を放されて孤独になって弱くなっていたからDARCに居続けている生き方も、仮釈放がもらいたくてDARCに来て期間が終えてもまだ居続けてクスリが止まっている生き方も、話のところどころに登場するのは仲間の存在。やはり自分に向き合った回復者の話は宝物だと感謝の一日。しみじみと感じた年の瀬になりました。

2024年

3月11日   ハームリダクション東京 古藤吾郎氏

薬物を使っていてもいなくても、依存していてもいなくても、色々な生きづらさ寂しさを広く受け入れ、チャットという居場所を作り、年間200人以上、2600件の当事者の声に向き合うハームリダクション東京の古藤さん。顔が見えないからこそ安心安全に正直になれる、クスリを止めさせようとせず人に寄り添う、何と温かい場所なんだろう。家族は薬を辞めてほしい、回復の場につながってほしいとついコントロールが沸き上がるけれど、家族にできるのは手を放し自分のことをすると改めて気付くスピリチュアルな回でした。

ハームリダクション東京

4月8日   埼玉ダルク施設長  辻本俊之氏

酒も処方薬も止められたが覚醒剤だけは全く別物、思うだけで心臓がどきどき手に汗がにじむと語る辻本さん。何度逮捕されても何度ダルクにつながっても止まらない。クスリを使って亡くなった元交際相手の母親から言われた「あなたは数少ない回復者になってください」の言葉が刺さり、プログラムに向き合うようになり、傷つけた家族一人ひとりに埋め合わせをした過程を丁寧に語り、悩む家族には、「本人はいずれ止めます」「家族が止めさせることはできないが、きっかけを作ることはできる」「助けてといったとき助けられる状態でいて下さい」「本人と親の人生は別」「親子関係から一対一の友達関係になれるといい」「クスリを使ったのを知ったら、笑えるようになる方が結果的に効果的」など心強い言葉を伝えてくれました。

埼玉ダルク

5月13日   藤岡ダルクスタッフ  テツさん、クロスケさん、マクロさん

止めたい、死にたい、何度逮捕されても止められない。同居する母親のため息。3人それぞれの生きづらさの葛藤を語る中で、家族への思いが印相的でした。「あなたの人生を楽しみなさい」と言われて自分の人生を生きたいと思った。面倒くさがりの母が家族会に通っていた。もう会わないと思っていたパートナーが家族会に通って、エイサーを見に来てくれた。それぞれが今に感謝していることを口にしていました。

セクマイの彼らの話はとても純粋でぜひまた聴きたいと思わせられます。

藤岡ダルク

6月10日   インテグレーションセンター上野(Kahana)ヒトシさんとセナさん

クリーンが23年のセナさん、機能不全の原家族の親子関係から薬物にハマり、ダルクにたどり着いてからも市販薬を万引きする生活が続く、それでも彼を排除せず仲間でいてくれたダルク、仲間といて初めてシラフでいたいと思え、だから今がある。クスリが止まったらもっと辛い現実も、プログラム・仲間を使って謙虚な今日一日の積み重ね。奇跡と希望の回復ストーリーでした。

インテグレーションセンター上野公式サイト(Kahana)

7月8日   群馬ダルク プーさん、ショーンさん

今回のテーマはは本人の回復に必要なこと。1.健康、2.居場所、3.目的、4.サポートグループ(地域)

体の病気を見極め、健康で、安心できる居場所があり、自分をもっとよくするため行動(セルフヘルプ)し、ソーシャルネットワーク(自助グループ)につながり続ける。本人のために必要なことは家族も全く同じと実感。

実家は、緊張、昔の癖、疑い監視の場であり、本人にとってはフラッシュバックしやすいところで、決して安全ない場所ではないという言葉に家族は深く納得、その後のミーティングでは居場所をテーマに熱い分かち合いが持たれました。

群馬ダルク

9月9日   訪問看護ステーションアンテリア職員伊波ようさん

幼いころから12ステップが身近にあった環境で育ち、兄弟との比較の中、常に”いい子”のレッテルに生きづらさを感じてきたと、これまでの人生を12ステップを使って振り返り、今日初めて加害者としての自分を語れたと言う伊波さんは、アンテリアに通う当事者の人達に寄り添い、親近感を持たれる仲間なのだろうと想像させられました。依存症じゃなくても人生楽あり苦あり、そこを正直に語れる人は幸せ等々の言葉は家族の仲間にも響く言葉ばかりでした。

訪問看護ステーションアンテリア

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